スクール経営をしていると先ず大抵の経営者の間で聞かれる「これは困った」という声。
それが、お月謝の滞留者対応です。
今も昔も、やっぱり基本はお月謝袋が主流でしょうか?特に、個人経営の店舗などはそうかなと思っています。
大抵の場合、月末払い(もしくは月頭)に持っていただくことが多いのでしょうか?
滞留と言っても、例えば自宅で隙間時間に、数名程度の生徒さんを相手にしているので、
私はストレスに感じないと言うことでしたら、この情報は特に必要ない情報かなと思います。
しかし、ビジネスとして、しっかり生計を立てている先生の場合。
滞留、未払いは生活に関わることですので大変痛いですし、本当に頭を抱える問題ですよね。
かと言って、「あの〜今月分のお月謝が、、、」
なんて、なんだか、取立てみたいで生徒さんに言いにくいし。
そんな悩みのある先生も多いと思います。
弊社は、もう10数年この仕事をしており、
それ以前にもスクール運営の仕事に携わっておりましたが、
経験上のお話をすると、
未払い滞留の多い方って何度も何度も、決まって同じ方のような気がします。
そして、だらしなくも、当たり前のように繰り返しますよね。
「今日は手持ちが、、、」
「次回払います、、、」
まぁ、そのなぁなぁな感じが一番よくないんですが、
疑問なんです。えっと、あなたレッスン受講されたんですよね?
未払い受講の方に質問ですが、あなたは無銭飲食をできますか?
先払い制って別に珍しいことではないように思うんです。
例えば、ラーメン屋さん、牛丼屋さん、定食屋の場合先に食券を買うというお店も多いと思います。
私が好きでよく行くスポーツバーのHUBなんかもそうですが、
食事をする時、前払いで後から席に持ってきてくれます。
「あ、お金忘れました。今度払います。いつか払います。」
あのーそれって、非常識、、、というか場合によっては店に通報されるんじゃないですか?
なぜ未払いの方がいるのか?当たり前に滞留を繰り返すのか?
いつも不思議で仕方ないなと思っています。
この仕事をしていると、例えば銀行から融資を受けて、事業展開をしていきますが、
一日滞留しただけでももちろん延滞金などもありますが、それ以前に信用問題になります。
もう貸してくれなくなりますよ。
融資の話だけではなく、例えばクレジットの支払いや携帯電話の請求などもそうですよね?
一度ブラックに載ってしまうと、どうなるか?誰でも想像がつくと思います。
私たちが提供している仕事は、根本的に数年やそこらで身につかない技術職です。
何十年と訓練や、鍛錬を続け、中には切磋琢磨していた仲間が離脱していくことも多い中、
最後の最後まで根性で残ってきたその果てにあるものです。
少なくとも指導側は、その血の滲むような経験をして、技術を伝えているわけです。
物事にはマナーがありますから、
例えば無銭飲食がダメなら、無銭受講を続けている方々は、根本的に
習い事の仕事を軽視している。習い事をする資格がない。
とさえ思ってしまいます。
もちろん、
ひどい講師もいると思います。
「技術が追いついていない」、「人間として問題がある」
ひどい指導者であれば、支払いたくない、時間の無駄だ。ということもあるでしょう。
我々の職種だと、体験レッスンという制度もあるので、そこでお試し受講をして判断するのがベストだとは思っています。
しかし、基本的には「この先生、このスクールにお願いしよう」そう決めたら、双方に最低限のマナーを守った上で、受講してほしいと思います。
さて、本題の滞留者を減らす方法
どんな場所でも見られる滞留者問題。
一応解決、改善する方法をご紹介します。
もちろん100%ではないですが、今もし、滞留者が多いなと感じるのでしたらこの方法に切り替えてみてください。
1、ネット決済。
paypayや、D払い、楽天ペイなど、キャッシュレス(現金受領をしない)という方法ですね。
これらのサービスは、元々はスクール業種には対応してませんでしたが、最近スクールでも使えるようになりました。一応弊社でも条件付きで取り入れています。
注意点としては、仕様を見る限り、金額の支払い履歴自体は残りますが、
誰が支払ったのかと言う、名義人名までの細かい記録は残らないので(仕様が変わっていたらすみません)、扱いには注意が必要です。
そのため、目の前で画面を見せていただきしっかり支払ったことを、目と耳で確認。記録はしっかり出納帳などにその場ですぐつけておく。などが必要です。
私の個人的なオススメはpaypal決済です。請求の手数料も数パーセント程度ですし、
ネットから請求を出せて便利。後追いもできますし記録も残せます。
「今日現金の持ち合わせがない」。
→スマホ今お持ちですか?スマホがあれば、アプリを今すぐ入れていただければ、paypay、D払いで対応ができます。
「今日はスマホ持ってないので」
→もはや確信犯な気もしますが、請求はメールで届きます。
確実に請求書発行ができるので、遠隔でも確実に回収が可能です。
2、決済代行サービス
この利点は、仲介業者が入ってくれるので、そもそも請求さえ出してしまえば
仮に未払いであっても、催促なども全て代行してくれますのでストレス0です。
ただし、催促などを代行してもらうということは、それなりに人件費がかかるため、手数料なども高くはなってしまいます。滞留で頭を悩ましている、ある程度生徒数がいるスクールや業種には有効です。
3、口座振替
最も昔からある方法で、最もベターな方法ですが、今回特にオススメしたい方法です。
自動設定で、毎月定めた日程に指定口座から落とすことができます。
また、以前は書類を生徒様に記入いただき、銀行カード作成時の届出印の捺印が必要でしたが、
今は、記入や捺印などの面倒な手続きが必要なく、生徒側で全ての手続きをネットのみで簡単にできてしまう、といった方法も可能になりました。
また、オプションですが自動で生徒へ引落予定のハガキを送付することもできるので、
生徒側も、入金漏れなどが少ないです。
ちなみに弊社は、口座振替をとある業者に委託してますが、生徒一人当たり110円〜と非常に安く対応いただいています。
もし、弊社までお問い合わせいただければ、上記の口座振替という方法を、手数料少なく対応していただける業者ということで、ご紹介可能です(問い合わせが多い場合は打ち切ります)。
以上、今日は滞留が多く困っていると言った、同業者あるある向けにその対策と改善方法をブログで書いてみました。
みなさんのこれまで培ってきた経験を活かしてこの仕事をされていると思うんです。
だから、自信を持って、当たり前の部分は当たり前に改善していきたいですよね。
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