今日の人間関係における荘子名言。
くんしのまじわりはあわきことみずのごとし
「君子」とは、高い教養を持つ立派な人のことを言います。
「君子の交わりは、淡きこと水の若く、小人の交わりは甘きこと「醴」の若し。
君子は淡くして以て親しみ、小人は甘くして以て絶つ。彼の故無くして以て合する者は、則ち故無くして以て離る」
という言葉が正式な文章になります。
「交わり」とはすなわち交流とか接するとかそういった意味です。
立派な人物の交際を見ていると、 あまり他人の実情（どうなの？こうなの？）なんていう深入りをしないことが多いようです。
良好な人間関係を長く維持して行くためには、
アッサリしたお付き合いというのが案外ポイントだったりします。
このことは、友達関係や、仕事場での付き合いにも当てはまりますね。
「根掘り葉堀り人のことを聞く人、知ろうとする人」は要注意です。
かつて私にも、「君は依存症か！」ってくらいベタベタ介入してくる友人がいました。
定職にもつかず、お金にも無頓着。
高級そうな服や時計、コンサートのチケット、高そうな酒など、よくもそんなに買うなってくらいもらった
給料は全部つぎ込んでしまうタイプの人間でした。
そんなわけでいつも金が無いとぼやきつつ、ことあるごとに食事も奢ってましたし、
その食事会もまた、人生への不満たらたら、暗い身の上話という、
私にとっては、あまりも身にならない時間だったので、段々疎ましく思いつつの関係でした。
最終的には、人間関係や仕事など私のプライベートにも関与したがり、口出すようになり、
挙げ句の果てには私の職場の従業員にも手を出し始め、周囲を巻き込んで大混乱。
結果的に縁を切ることになり、それと同時に周囲の人間も離れていった。 という元友人です。
今思い返してもあの我慢して付き合ってきた時間は何だったんだ。と思っています。
私としては人間関係を築く上でのいい勉強になったので、
それが人生のプラスに働きますし、彼がそれに懲りて今後は自分で真っ当に
自分の力で切り開ける人間になっていたら、それで良いのですが。
「物事をよくわきまえた人の交際は水のようにあっさりとすっきりと」 「つまらない人物の交際は、まるで甘い酒のように、甘くベタッとした関係であり、 一時的にに濃密でも、長続きはせず、破綻を招きやすいもの」
と述べています。
人のプライバシーにまで土足で立ち入ることはタブーです。
人には、その人だけの空間、時間がありますし その人の考えもあります。また世界を見渡すと宗教的観点からの立ち入ってはいけない その人のテリトリーというのがあります。
私もそういう意味では、一番信頼できるのが妻なので、妻までしか話していないこと 二人だけのことも多数存在しますし、そんな妻にも私の１００％のことは伝えていないかもしれませんし、
私も妻の１００％は知りません。 それでも、１２０％信頼しているのでいいんですけど。
相互に距離感を上手に保ちつつ、付き合っていけたらベストですよね。
今日の名言：君子の交わりは淡きこと水の如し 荘子
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