この名言を残したのは、オーストリアの心理学者ヴィクトール・フランクルという人物です。
代表的な著書として「夜と霧」があります。
この本は世界的ベストセラーとなり、ある国では「私の人生に最も影響を与えた本ベスト10入り」
を果たすほどの作品となっています。
ヴィクトール・フランクルとは、早熟の天才とも呼ばれています。
1905年にオーストリアの首都ウィーンに生まれ国家公務員で厳格な父の元育ちます。
幼少期より医者を目指し、4歳の頃には「人間の生きる意味」を考えていたという驚くべき子どもだったようです。
高校生の時には心理学を専攻し、この選択が後の心理学者としての大きな一歩となりました。
ある時、授業で扱われた後の3大心理学者であるフロイトの思想に興味を持ち手紙を書いたことで、
フロイトと繋がり、心理学の三大巨匠と言われるユング、フロイト、アドラーの内の2人と関わりを持つことになります。
なんという強運とい思うところなんですが、
交流を重ねるうちにフランクルは、なんと、アドラー、フロイトの二人の思想に疑問を感じるようになります。
感じた疑問は、心の中に比重を置いた深層心理分析にかたよっている点でした。
彼は、巨匠アドラーにも異論を唱え、ついには決別することになります。
こうして、フランクル独自の道を開拓してくこととなります。
ホロコーストとして収容所へ入れられる
1936年に第二次世界大戦、かのナチスがヨーロッパで猛威をふるい、ユダヤ人だったフランクルは家族と共に収容所へ送還されてしまいました。
3年収容所生活を送りますが、ヒトラーの自決によりドイツは降伏し、フランクルも解放されました。
この出来事は悲しい出来事として彼の心に大きな傷絵お残します。
フランクル以外の家族はこの期間で全員収容所で亡くなってしまったのです。
フランクルはどん底の状況からのスタートとなりました。
「夜と霧の出版」はこの経験がきっかけとなっています。
私もかつて、この地を訪れたことがありますがなんとも言えない寂しさ冷たさを感じました。
その後医師として働き始めながら、収容所の経験をもとに書かれた「夜と霧」のベストセラー
心理療法で有名なロゴセラピーを生み出し、
晩年は失明しながら精力的な講演活動を行い世界中に体験を伝えていきました。
人生波乱万丈。時には予想以上に悲しい出来事が起こる時があります。
それは誰にしも起こりうることで、程度は違えどあの人もこの人もその悲しみの中前に進んでいます。
その時に、
「もうだめだ」と全てを投げ出して悲観に走る人もいるでしょう。
「それでも生きなくっちゃ」そう思える人もいるでしょう。
その選択は自由ですが、
その選択の果てにどんな未来が待ち受けているのか?
どうせなら明るい未来を目指したいですよ絵。
人は生きている限り、非常に困難な中での多くの選択に迫られます。
その選択が正しかったと思えるように。冷静に向き合って行けたらいいですよね。
今日の名言:
あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの、それは与えられた運命に対して自分の態度を選ぶ自由、自分のあり方を決める自由である。
ヴィクトール・フランクル
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